
虹の丘病院ホームページへようこそ。院長の秦紘(はたひろし)です。
私たちの病院は三重県南部の大紀町にある52床の介護療養型病院(介護保険適用)です。当院は1300年の歴史を持つ滝原宮に隣接しています。入院では主に脳卒中や脳外傷、あるいは認知症などで急性期治療が終了したものの、家庭生活に入るにはもう少し身体機能の回復のための機能訓練が必要な方、家庭での介護が困難でかつ医療設備のない老人施設には入所出来ないような方々をお世話しています。
入院ではとくに身体機能回復(リハビリ)や日常生活能力ADLの改善に力を入れており、入院時には車椅子でしか移動出来なかった方が杖で歩けるようになったり、胃瘻からの栄養であった方が介助によってあるいは自分で口から食べられるようになるといった例は少なくありません。病棟は平成18年3月竣工で鉄骨木造平屋建て、廊下は広く、バリアフリーでまだ木の香りが漂っています。別掲写真の如く理学療法室には最新の訓練マシーンを備え、デイルームも広く、清潔です。
一方外来は、普通の医療保険による診療であらゆるcommon disease(普通に見られる疾患)を取り扱っています。院長は元心臓血管呼吸器外科医で、呼吸循環器血管疾患が専門であり(循環器専門医、心臓血管外科専門医、胸部外科指導医、外科学会指導医)、他に非常勤で消化器専門医、糖尿病専門医、整形外科医、皮膚科医も外来を行っています。
過疎地の例に漏れず高齢の外来患者さんが多く、肩、腰、膝などの関節疾患が多いですが、備えつけの機器による筋力強化や、別棟の鍼灸治療室での消炎鎮痛処置を行っており患者さんの評判は上々です。
検査装置として一般レントゲン撮影、CT、超音波診断装置(心臓、腹部、血管)、心電計、カウンターショック(致死的不整脈の治療器具)、ドプラー血流計等を備えており、血液検査も一部院内で、多くは外注で全ての項目に対応しています。薬局も通常見られる疾患には対応できるだけの薬剤のラインナップを揃えていますし院外処方にも対応しています。救急は取り扱っていませんが簡単な外傷等には対応できますし、伊勢や松阪の総合病院との連携を密にしていますから入院患者の急変にも何時でも対応出来ます。
所在地が松阪市や伊勢市の南部の田舎ですが、近くを宮川が流れており自然環境は抜群で、夏でも朝夕は涼しくお年寄りの療養には最適だと考えています。
院長の考えとして高齢の方は多少身体不自由でも本来家庭で老後を過ごされ子供達に囲まれて最後を迎えられるのが理想だと思います。しかし現実は共稼ぎや核家族などそれを許さない状況であれば、まず家庭に戻れる機能回復をし、さらに家庭に戻った後も通所でリハビリを継続すること、それが不可能なら少しでも温かい雰囲気で患者さんを見守って上げるということをモットーとして病院運営に当たっています。